好き勝手なことを書いていますが、悪意はありません。

【ご当地カレー】なぜか安心する味。海上保安庁の『横浜海保カレー』が教えてくれた「普通」の価値【ビーフカレー】

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回ご紹介いたしましたレトルトカレーはこちらでございます。

横浜海保カレー 牛すじ肉入 中辛1
横浜海保カレー 牛すじ肉入 中辛2
横浜海保カレー 牛すじ肉入 中辛3

横浜海保カレー 牛すじ肉入 中辛

横浜の赤レンガ倉庫周辺は、歩いているだけで新しい発見がある、ボクのお気に入りの散策コースです。

その日も特に目的もなくブラブラしていたところ、ふと「海上保安資料館横浜館」という施設が目に飛び込んできました。

「北朝鮮工作船展示」

その文字に、まるで磁石のように引き寄せられ、気づけば館内へ。

そこには、圧倒的な存在感を放つ本物の工作船が展示されており、その生々しさに予想以上にテンションが上がってしまいました。

そして、その興奮冷めやらぬ中、館内に併設された「うみまるショップ」というお土産物屋さんで、運命の出会いを果たしたのです。

それが、今回ご紹介する『横浜海保カレー 牛すじ肉入 中辛』でした。

これまでボクは、横浜や横須賀を訪れるたびに海上自衛隊の「よこすか海軍カレー」を何度も購入していましたし、日本各地に海自カレーが存在することも知っていました。

しかし、海上保安庁にもご当地カレーがあったとは、まさに青天の霹靂。これは試さないわけにはいかないと、即座に購入を決めました。

団塊ジュニア世代に響く「地に足のついた」魅力

ボクは1972年生まれの団塊ジュニア世代、いわゆる就職氷河期世代です。

常に競争が激しく、社会の荒波にもまれた世代だからでしょうか。こういった公的機関が監修する「地に足のついた」商品に、言葉にしがたい安心感を覚えてしまうのです。

派手さや奇抜さはないかもしれない。しかし、そこには確かな品質と、実直な仕事ぶりが反映されているはず。

そんな期待を抱かせてくれる魅力が、このカレーにはありました。

横浜海保カレーの基本情報

まずは商品の概要から見ていきましょう。パッケージからも、このカレーの背景にあるストーリーが伝わってきます。

パッケージから読み解く商品のこだわり

  • 商品名:YOKOHAMA COAST GUARD CURRY(横浜海保カレー)
  • コンセプト:横浜海上保安部所属の「巡視船あきつしま」で人気のメニュー『牛すじ肉入りカレー』を、マイルドな辛さで再現。

実際に現場で愛されているメニューをベースにしている、という点にご当地カレーならではのロマンを感じますね。

また、パッケージの側面には海上保安庁の採用情報も。

「愛します!守ります!日本の海」「海を守るスペシャリスト めざせ『海上保安官』」という力強いメッセージが印刷されており、広報活動の一環としての役割も担っていることがわかります。

原材料名と隠し味への期待

ボイル牛すじ(国内製造)、ソテーオニオン、カレールウ、野菜(馬鈴薯、人参、にんにく)、砂糖、ワイン、カレー粉、肉エキス、蛋白加水分解物、小麦粉、全粉乳、食用油脂、澱粉、ココアパウダー、食塩、コーヒー/調味料(アミノ酸など)、カラメル色素、酸味料、(一部に小麦・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

原材料で特に気になったのが「ココアパウダー」と「コーヒー」です。

これらはカレーに深いコクとほのかな苦味を加えるための隠し味のセオリーですが、家庭の味とは一線を画すプロの深みを生み出しているのではないかと、食べる前から期待が高まります。

商品詳細データ

  • 内容量:200g
  • 販売者:株式会社ヤチヨ(神奈川県横須賀市日の出町1-9)
  • 製造所:ベル食品工業株式会社(大阪府大阪市鶴見区鶴見1丁目6番117号)

関連情報リンク集

興味を持った方は、こちらの公式サイトもぜひチェックしてみてください。

【実食】期待を裏切らない安定感!その味わいを徹底レビュー

いよいよ実食です。果たして、巡視船の味はボクの期待に応えてくれるのでしょうか。

まずは見た目と香りから

温めてお皿に盛り付けてみると、その色合いはごく一般的なカレーの色。

特別に濃いわけでも薄いわけでもない、誰もが知っている安心感のある見た目です。

香りも同様に、いわゆる「ザ・カレーの香り」。スパイシーさが際立つというよりは、どこか家庭的な温かみを感じさせる親しみやすい香りです。

ファーストインプレッション:甘みと苦味の絶妙なバランス

一口食べて、まず最初に感じたのは、じっくり煮込まれた牛すじから溶け出したであろう、優しく自然な甘みでした。

トマト由来のような酸味はほとんど感じられません。

その代わりに、スパイスと隠し味のコーヒーやココアから来ると思われる、ビターチョコレートのような心地よい苦味が、味わいに深みを与えています。

辛さのレベルは「中辛」表記ですが、かなり控えめな印象です。

辛いものが苦手な方でも問題なく楽しめるレベルで、CoCo壱番屋の「普通」や、市販の「バーモントカレー中辛」よりもマイルドに感じました。

むしろ、このカレーの味の主役は、しっかりと感じられる「塩味」です。

この塩味が全体の輪郭を引き締め、ご飯との相性を抜群に高めています。

まさに、白米がどんどん進む味付けです。

食べ進めるごとに変化する味わい

単調にならないのが、このカレーの面白いところ。食べ進めていくと、スパイスの心地よい苦味が徐々に存在感を増してきます。それに比例するように、ほんのりとした辛味もじんわりと積み重なっていく感覚。この味の変化が、最後まで飽きさせない工夫なのでしょう。

具材の主役、牛すじのクオリティ

具材は、小さめの牛すじが2個と、じゃがいも、にんじんという王道の構成。

主役の牛すじは、スプーンで軽く押すだけでホロホロと崩れるほど柔らかく煮込まれています。

噛むほどに旨味が口の中に広がり、非常に丁寧な仕事ぶりが伺えます。

じゃがいもとにんじんも、煮崩れすることなく、それでいて芯までしっかりと火が通っており、具材としての役割を完璧に果たしていました。

総評:これぞ「究極の普通」という名の最高評価

このカレーの最大の特徴は、驚くような個性や奇抜さがないことです。

しかし、それこそが最大の魅力だとボクは感じました。

ボクが「究極の普通」と表現したのは、牛すじカレーと聞いてカレー好きが思い浮かべるであろう「理想の味」が、そのまま目の前にある、という意味です。

何のひねりもない、どストレートな牛すじカレー。

しかし、その「普通」が、とてつもなく美味しいのです。

変わった食材で驚かせたり、奇抜な味付けで気をてらったりするのではなく、王道をとことん丁寧に作り込む。そんな実直な姿勢が、味の隅々から伝わってきました。

こんな人に、こんなシーンでオススメしたい

この「横浜海保カレー」は、多くの方に満足していただけると思いますが、特に以下のような方には強くおすすめしたいです。

  • 安定した美味しさを求める方:奇抜さよりも、誰もが「美味しい」と感じる王道のカレーを食べたい時に最適です。
  • 海上保安庁や巡視船のファンの方:現場の味を追体験できるという付加価値は、何物にも代えがたい魅力でしょう。
  • 海自カレーのコレクターの方:海自だけでなく、海保のカレーもコレクションに加えることで、日本の海を守る組織の食文化をより深く楽しめるはずです。
  • 横浜・横須賀のお土産を探している方:「よこすか海軍カレー」とセットで渡せば、気の利いたお土産として喜ばれること間違いなしです。

ランチタイムに「今日の食事は絶対に失敗したくない」と感じた時や、忙しい日の夕食に「手軽に、でも確実に美味しいものが食べたい」というシーンで、きっとあなたを満足させてくれるはずです。

【比較】他のカレーとの違いは?

せっかくなので、他の選択肢とも比較してみましょう。

潜水艦部隊カレー

海上保安資料館横浜館から少しいったところに、海上自衛隊の潜水艦を観に行ったときに買ってきたカレーです。

昔から海軍カレーというのは有名で、一度海出たら曜日感覚がなくなるから、金曜日にカレーを食べるというような話ですが、さらに曜日感覚がなくなりそうな潜水艦の中なら、よりカレーの重要性を感じます。

とはいえ、ここまで船の名前のついたカレーが多かったのですが、横須賀では潜水艦ということで珍しさを感じて購入したのですが、これまた安定しておいしいので、ぜひ海保のカレーと食べ比べしてほしいです。

他の「牛すじレトルトカレー」との違い

ボクの個人的な見解ですが、ブランド牛を使ったレトルトカレーは大抵おいしいんです。

そして、どの部位を使っていたとしても、おいしく仕上がるというふうに思っています。

これは単に、ボクがお肉が好きというだけなのかも知れませんが、牛肉の風味とか脂とかはカレーのおいしさをスパイスとは違う方向で引き上げやすいものなんじゃないかと思っています。

そういうことで言いますと、海保のカレーが牛すじをメインに据えたのは、いい判断だったと思いました。

まとめ:食べて良かったと心から思える理由

今回、「横浜海保カレー」を食べてみて、ボクが改めて感じたのは「普通であることの価値」です。

奇をてらわず、王道を実直に、丁寧に作り上げる。

その姿勢は、日本の海を日夜守り続ける海上保安庁という組織のイメージそのものと重なる気がしました。

ボクたち氷河期世代は、バブル崩壊後の不安定な時代を生きてきました。

だからこそ、こうした「確実に美味しい」「絶対に裏切らない」という安心感に、強く惹かれるのかもしれません。

海上保安資料館で見た工作船の記憶と共に、このカレーの誠実な味わいは、深く心に刻まれました。

もしあなたが横浜の赤レンガ倉庫周辺を訪れる機会があれば、ぜひ海上保安資料館横浜館に立ち寄ってみてください。

そして、うみまるショップでこのカレーを手に取ってみることを強くおすすめします。

派手さはないけれど、確実に美味しい。

そんな、心もお腹も満たしてくれるカレーを求めている方に、最高の満足を約束してくれる一杯です。

それではまた。

ありがとう!

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