元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたしますレトルトカレーはこちらでございます。

カレーの龍
レトルトカレーの世界も奥が深いものです。
今回ボクが食べたのは『創業 昭和38年 カレーの龍』。
その歴史と味、そして背後にある複雑な事情まで、興味深いことだらけの一皿でした。
パッケージの印象と第一印象
パッと見た瞬間、「おっ?」と思わせるデザイン。
シンプルでありながら、なぜか惹かれてしまいます。
ロゴがカッコいい。
『カレーの龍』とは何者なのか?
このカレー、北九州・小倉にあるカレー専門店の味を再現しているとのこと。
ネットで調べてみたところ、「本家カレーの店 龍」という店がヒット。
ロゴも同じだったので「きっとこの店の味だ!」と思ったら……まさかの落とし穴。
この店、レトルトカレーの販売はしていないんです。
調べを進めるうちに見えてきたのは、「龍」ブランドを巡る熾烈な争い。
創業者・廣瀬利道氏の死去後、いくつかの会社が「龍」ブランドを展開し、商標や正統性を巡って裁判が発生。
RYU’S FACTORY社、GS-FOODLAB社、竜フーヅなどが名乗りを上げ、「のっとりか? 正統か?」と混沌を極めた模様です。
口コミによれば、2014年には裁判が終了し、“本家”とされる「竜フーヅ」が勝利を収めたとのこと。
以降、京町本店を中心に営業が落ち着いたようです。
レトルトカレーに関しては、どの会社が出したものか今も定かではありません。
謎を抱えつつ、実食!
さあ、ややこしい背景はさておき、いざ実食です。
まず見た目。
黒い。
イカスミでも入っているのかと思うような濃い色合いです。
香りは控えめ、スパイスの香りが立ち上るわけではありません。
一口食べてみると、これがまた不思議な味。
辛さはほとんど感じません。
甘みも酸味もなく、どちらかというと脂でトロみをつけた洋食屋のデミグラスソース的な印象。
スパイシーさも控えめです。
具材は肉のみ。
数は少なめですが、しっかりとした噛み応えで存在感があります。
脂身もそこそこ入っていて、これがまたご飯に合う。
気づけば「これ、カレーか?」と思いながらも、どんどんスプーンが進んでいました。
偽物? それでもウマいカレー
食べ終わってから調べた結果、どうやらこのレトルトカレーは“本家”ではない可能性が高いとのこと。
なんとも不思議な気分になります。
だって、美味しかったんですもん。
小倉まで足を運ぶ予定は今のところありませんが、これが“偽物”でこの美味しさなら、“本物”はいったいどれほどのものなのか?
気になって仕方がありません。
世の中には「本家」「元祖」「正統派」と名乗る食べ物がたくさんありますが、それぞれの味にそれぞれの物語がある。そんなことを思いながら、ごちそうさまでした。
それではまた。
ありがとう!
