元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたしますレトルトカレーはこちらでございます。



富山湾の宝石 しろえびカレー
旅先やアンテナショップでご当地レトルトカレーのパッケージを眺めるのが、人生のささやかな楽しみの一つになっています。
その土地ならではの食材が使われたカレーは、まるで宝探しのようでワクワクしますよね。
今回ボクが手にしたのは、富山県のご当地カレー。
富山と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
立山連峰の絶景、美味しい海の幸、それとも薬の歴史でしょうか。
ボクの世代だと、やはりキラキラと輝く海の幸、特に「しろえび」のイメージが強いんです。
テレビの旅番組やグルメ特集で「富山湾の宝石」と紹介されるたびに、一度は食べてみたいと憧れていました。
そんな憧れのしろえびがカレーになっている…!
これはもう、試さないわけにはいきません。
パッケージに踊る「芳醇で甘味豊かな白えびのカレー」という言葉に胸を躍らせ、期待に胸を膨らませて購入したのが、この『富山湾の宝石 しろえびカレー』です。
果たして、富山湾の宝石はカレーの中でどのような輝きを見せてくれるのでしょうか。
今回はその魅力を、ボクの素直な感想とともにお届けします。
『富山湾の宝石 しろえびカレー』の概要
まずは、このカレーがどんな商品なのか、基本情報を見ていきましょう。
- 商品名:富山湾の宝石 しろえびカレー
- キャッチコピー:富山湾の宝石『白えび』を 手間暇かけてじっくり煮込み仕上げました 芳醇で甘味豊かな白えびのカレーをお楽しみください
- 内容量:160g
- 原材料名:ソテーオニオン(国内製造)、カレールウ、チャツネ、人参、揚げ白えび(白えび(富山湾産)、食用油脂)、食用油脂(豚脂)リンゴピューレ、バター、おろししょうが、おろしにんにく、カレー粉、ビーフコンソメパウダー、食塩、ガラムマサラ、クミン、ローレル/カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、酸味料、(一部に小麦・乳成分・えび・牛肉・豚肉・大豆・りんごを含む)
- 揚げ白えびの含有率:2.5%
- 販売者:平井 忠雄(小さなカレー工房 カントリーキッチン)
- 製造所:株式会社キャニオンスパイス
原材料を見ると、ソテーオニオンやチャツネ、リンゴピューレといった甘みやコクを出す食材がベースになっていることがわかります。
そこに、主役である富山湾産の揚げ白えびが加わる構成ですね。
販売者の「小さなカレー工房 カントリーキッチン」は、地元に根差した工房のようです。
そして製造は、多くのOEM商品を手掛ける「キャニオンスパイス」。
ご当地カレーの世界ではおなじみの会社で、品質への信頼感があります。
いざ実食!気になるお味を正直にレビュー
それでは、いよいよ実食です。
温めたカレーを炊き立てのご飯(with もち麦)にかけて、その全貌を確かめてみました。
見た目・香り・ルウの状態
まず、見た目の色味はごく一般的な茶色のカレーです。
特にシーフードカレーらしさを感じる色合いではありません。
しかし、封を切った瞬間から立ち上る香りは、明らかに個性的でした。
フワッと広がるのは、まごうことなき「磯の香り」。
これがしろえび由来の香りなのでしょう。
かなりはっきりとした海の香りで、食べる前から存在感を主張してきます。
正直なところ、魚介の独特な香りが少し苦手なボクは、この時点で少しだけ身構えてしまいました。
ルウの状態は、とろみが少なく、いわゆる「シャバシャバ」系。
スープカレーのようにサラリとしていて、ご飯とよく絡みそうです。
味の感想:磯の香りとカレーの融合
一口食べてみると、香りで感じた印象がそのまま口の中に広がります。
最初にガツンと来るのは、やはりしろえびの風味と磯の香り。
その後に、ソテーオニオンやフルーツ由来のほんのりとした甘さが追いかけてきます。
辛さはほとんどなく、後からスパイスがジワジワと感じられる程度なので、お子様でも食べられる優しい味わいです。
塩味も程よく、全体のバランスは悪くありません。
ただ、ボクにとっては、この最初の磯の香りがかなり高いハードルでした。
食べ慣れていない風味ということもあり、なかなかカレーの味に集中できないのです。
しかし不思議なことに、二口、三口と食べ進めていくうちに、だんだんとその香りに慣れてきました。
鼻が慣れてくると、ルウ自体の穏やかで優しい美味しさが感じられるようになります。
具材はまさかの…
そして、このカレーの主役であるはずの「しろえび」。
スプーンで探してみると、小ぶりな白えびがちょこん、ちょこんと姿を現しました。
数えてみると…1匹、2匹、3匹。
そう、具材のしろえびは3匹でした。
「富山湾の宝石」という名前から、もっとたくさんのしろえびがキラキラと入っているのを想像していたので、この少なさには正直、少し肩を落としてしまいました。
揚げてあるためか、食感は少しサクッとしていますが、3匹だけではしろえびそのものの味をじっくり楽しむ、というところまではいきません。
早々にしろえびを食べ終えてしまうと、あとは具材感のない、優しい味わいのカレーが残ります。
それはそれで美味しいのですが、「これは何のカレーだっけ?」と一瞬考えてしまうほど、主役の存在感が希薄になってしまうのが残念でした。
このカレーはどんな人におすすめ?
ボクの個人的な感想は少し辛口になってしまいましたが、もちろん、このカレーが「刺さる」人もいるはずです。
- とにかく磯の香りや海鮮の風味が大好きな人
このカレーの最大の特徴は、唯一無二の「磯の香り」です。魚介系の出汁や香りが大好きな方にとっては、たまらない風味かもしれません。
- 珍しいご当地カレーを試してみたいチャレンジャー
「しろえび」という珍しい食材を使ったカレーは、ご当地カレーの中でも個性的。話のネタとして、また新しい味覚の冒険として楽しみたい方にはおすすめです。
- 富山出身の方や、富山に思い出がある人
地元を思い出す懐かしい味として、または旅の思い出を振り返るきっかけとして、このカレーを味わうのも素敵な体験だと思います。
逆に、魚介の独特な香りが苦手な方や、カレーにはゴロゴロとした具材感を求める方には、少し向いていないかもしれません。
他の富山ご当地カレーとの比較
せっかくなので、ボクがこれまで食べたことのある他の富山ご当地カレーとも比較してみたいと思います。
- 『氷見牛じっくり煮込んだビーフカレー』
ちらは富山が誇るブランド牛「氷見牛」を使った、王道のビーフカレーです。
お肉の旨味が溶け込んだ濃厚でコクのあるルウが特徴で、誰にでも愛される安定の美味しさがあります。
しろえびカレーとは対照的に、肉の旨味を前面に出した一品です。
- 『富山 廣貫堂 やくぜんカレー ビーフ 中辛』
「薬の都」として知られる富山ならではの、和漢素材を使った薬膳カレー。スパイスの奥深さと体に優しい味わいが特徴で、健康を意識する方におすすめです。しろえびカレーが素材の香りで個性を出すのに対し、こちらはスパイスの組み合わせで独自性を出しています。
こうして比べてみると、『富山湾の宝石 しろえびカレー』は、シーフード、特に甲殻類の風味を活かすという、非常にニッチでチャレンジングな方向性を目指したカレーだということがわかります。
まとめ:期待とは違ったけど、これもまた一期一会
正直に言うと、「しろえびの魅力を最大限に引き出せているか?」と問われると、ボクは少し首を傾げてしまいます。
特徴的な磯の香りと、具材の少なさが、ボクの期待とは少し違う方向に作用してしまった、というのが本音です。
しかし、食べ終えてみて思うのは、「このカレーを食べて良かった」ということです。
なぜなら、これほどまでに作り手の挑戦が感じられるカレーは、そうそうないからです。
「富山湾の宝石を、なんとかカレーで表現したいんだ!」という熱意が、この強烈な磯の香りから伝わってくるようでした。
万人受けするカレーではないかもしれません。
でも、ご当地レトルトカレーの面白さは、まさにこういう「一期一会」の味に出会えることにあるのだと、改めて感じさせてくれました。
もしあなたが、まだ見ぬ新しいカレーの世界を覗いてみたいなら、この『富山湾の宝石 しろえびカレー』を一度試してみてはいかがでしょうか。
富山の風を感じる、忘れられない食体験が待っているかもしれません。
気になった方は、富山県のアンテナショップやお土産物屋さん、またはオンラインストアで探してみてくださいね。
それではまた。
ありがとう!