元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたしますレトルトカレーはこちらでございます。



Kunugiza Beef curry 淡路の豊かな風土で育った椚座牛のごろっと牛すじスパイスカレー
最近のレトルトカレーの進化には、目を見張るものがありますよね。
ボクが子供の頃、昭和の時代に食べたレトルトカレーといえば、黄色くて甘口の、あの国民的カレーが定番でした。
それはそれでおいしかったのですが、今のレトルトカレーは専門店さながらの本格的な味わいが楽しめるものが増えています。
そんな中、今回ボクが手に取ったのは『Kunugiza Beef curry 淡路の豊かな風土で育った椚座牛のごろっと牛すじスパイスカレー』。
「ホテルセトレ」という、地域に根差した素敵なホテルがプロデュースしていること。
そして、淡路島産の「椚座牛(くぬぎざぎゅう)」という、あまり聞き馴染みのないブランド牛が使われていること。
この2点に強く惹かれました。
「ホテルのカレー」と聞くと、なんだか特別な響きを感じませんか?
ちょっと贅沢したい日や、旅先の思い出が蘇るような、そんなワクワク感があります。
果たしてこのカレーは、ボクを淡路島へのグルメ旅に連れて行ってくれるのでしょうか。
期待に胸を膨らませて、いざ実食です!
ホテルセトレがお届けする淡路島の恵み
まずは、このカレーがどんな商品なのか、基本情報を見ていきましょう。
- 商品名:Kunugiza Beef curry 淡路の豊かな風土で育った椚座牛のごろっと牛すじスパイスカレー
- 販売者:ホテルセトレ神戸・舞子
- 特徴:
- 椚座牛(くぬぎざぎゅう):瀬戸内海を望む淡路島の「大造畜産」で、淡路島産のお米や稲わら、地下水といったこだわりのエサで愛情たっぷりに育てられた黒毛和種。きめ細かな霜降りと、味に深みのある赤身、口どけの良い脂質が特徴です。
- 淡路島産玉ねぎ使用:カレーに欠かせない玉ねぎも、もちろん淡路島産。甘みが強く、カレーのコクを深めています。
- AZU CURRY Lab. 監修:元フランス料理人で、アーユルヴェーダや薬膳も学んだAZU氏が監修。スパイスの魅力を最大限に引き出し、身体に良いカレーをプロデュースしています。
- 無添加へのこだわり:小麦粉不使用のグルテンフリーで、香料、着色料、化学調味料も無添加。身体に優しいのが嬉しいポイントです。
「地域の編集者」をコンセプトに掲げるホテルセトレが、淡路島の生産者とタッグを組み、その土地の魅力を発信したいという想いから生まれたカレーのようです。
まさに、食べる「地域の物語」と言えるかもしれません。
公式サイトでは、このカレーの開発ストーリーなども紹介されており、作り手の情熱が伝わってきます。
- 公式サイト: SETRE(セトレ)公式サイト
- オンラインショップ: セトレのカレー | SETREオンラインショップ
スパイスの海に溶けた牛すじとの対話
さて、いよいよ実食レビューです。
温めたカレーをお皿に開けた瞬間、ボクの嗅覚は一気にスパイスの世界へと引き込まれました。
見た目と香り
ルーは、家庭のカレーとは一線を画す、本格的な焦げ茶色。
表面には、上質な脂と思われる赤い油が浮かんでいます。
粘度は比較的高く、ドロッとしていて濃厚さが伝わってきます。
そして何より、その香り。クミンやコリアンダーでしょうか、複数のスパイスが織りなす複雑で芳醇な香りが立ち上ります。
ほんのりと酸味を感じさせる香りが、食欲を一層かき立てます。
味わいのファーストインプレッション
一口運ぶと、まず感じるのは意外にも「酸味」でした。
しかし、これは不快な酸っぱさではなく、トマトやフルーツ由来のような爽やかでフルーティーな酸味です。
その直後、時間差で押し寄せてくるのが、スパイスの複雑な風味とじんわりとした辛さ。
辛さレベルは「3」と表記されていますが、体感としては一般的な中辛くらい。
口に入れた瞬間にピリッと辛さを感じますが、後を引くタイプではなく、スッと消えていきます。
辛さが積み重なっていく感じがないので、辛いものが苦手な方でも楽しめる絶妙なバランスです。
塩味はかなり控えめ。そのため、一般的なレトルトカレーのように「ご飯をかき込む!」というよりは、ルーそのものの味をじっくりと堪能するタイプのカレーだと感じました。
主役のはずの「椚座牛」はどこへ?
ここで、ボクはあることに気づきます。
商品名には「ごろっと牛すじ」とありますが、ルーの中にはっきりとした塊肉が見当たりません。
スプーンで探ってみると、繊維状にほぐれたお肉がルーに溶け込んでいるのがわかります。
口に入れると、驚くほど柔らかく、噛む必要がないほどホロホロ。
これはこれで美味しいのですが、正直なところ、昭和世代のボクとしては少し寂しさも感じました。
昔、給食で食べたカレーに入っていた、あの四角いお肉。
あるいは、家庭で作るカレーの、ゴロゴロとしたじゃがいもや人参、そして存在感のある牛肉。
そういった「具を食べる喜び」を期待していると、少し肩透かしを食らうかもしれません。
これはまるで、出汁をとった後のかつお節や煮干しのようです。
旨味のすべてをルーに捧げ、自らはその姿を消していく…なんとも健気な存在ではありませんか。
このカレーは、「具は後乗せすれば良い」という、ある種割り切った思想で作られているのかもしれません。
ルーの完成度に絶対的な自信があるからこその選択なのでしょう。
レトルト感は皆無で、もしお店で「当店の特製カレーです」と出されたら、疑うことなく感動してしまうレベル。
それほどまでに、ルー自体のクオリティは非常に高いです。
おすすめポイント:こんな人に、こんなシーンで刺さる!
このカレーの個性を踏まえると、以下のような方に特におすすめしたいです。
- 本格的なスパイスカレーが好きな方:スパイスの調合が絶妙で、複雑な香りと味わいを楽しめます。おうちで手軽に専門店の味を体験したい方にはぴったりです。
- 具材よりもルーの味を重視する「ルー至上主義」の方:牛すじの旨味が溶け込んだ、コク深くスパイシーなルーはまさに絶品。ルーだけでご飯を何杯もいける、という方にはたまらないでしょう。
- 健康志向の方や、化学調味料が気になる方:小麦粉不使用、化学調味料無添加なので、罪悪感なく楽しめるのも大きな魅力です。
- ちょっとしたギフトを探している方:淡路島のブランド牛を使っているというストーリー性や、ホテルの商品という特別感は、贈り物にも最適です。
おすすめのシーンとしては、一人の時間を贅沢に過ごしたい週末のランチや、大切な人をおもてなしするディナーの一品として。
少し手間をかけて、素揚げした野菜やカツをトッピングすれば、さらに豪華な一皿になりますよ。
広がるホテルカレーの世界
この「椚座牛カレー」を気に入ったなら、ホテルセトレが展開する他のご当地カレーシリーズも試してみる価値がありそうです。
- 桃色吐息ポークのスパイスキーマカレー(姫路):ブランド豚「桃色吐息」を使ったキーマカレー。
- 近江黒鶏のさらっとしたトマトスパイスカレー(滋賀):地鶏「近江黒鶏」とトマトの酸味が特徴のチキンカレー。
- 鯖のぴりっとグリーンカレー(長崎):長崎のサバを使った珍しいグリーンカレー。
- 鹿肉のこくうまスパイス黒カレー(奈良):ジビエである鹿肉を使ったコクのある黒カレー。
※残念ながら、どれもボクは試していません。
それぞれの地域の特色ある食材を使っており、食べ比べてみるのも楽しそうですね。
まるで日本中を旅しているような気分が味わえるかもしれません。
これは「飲む」ように味わう、新感覚のビーフカレー
今回いただいた『Kunugiza Beef curry』は、ボクがこれまで食べてきたレトルトビーフカレーの概念を覆す一品でした。
「ごろっと」という言葉から期待するような肉塊はありません。
しかし、その身を犠牲にしてルーに旨味を捧げた椚座牛の功績は計り知れません。
そのおかげで、スパイスと野菜、そして牛肉の旨味が三位一体となった、極上のルーが完成しているのです。
これは、具材を「食べる」カレーではなく、旨味が溶け込んだルーを「味わう」、あるいは「飲む」カレーと言えるかもしれません。
塩味が控えめで、素材の味をじっくりと感じられる上品な仕上がりは、まさにホテルのレストランで提供される一皿のようでした。
具材の物足りなさは、このカレーの唯一の弱点であり、同時に最大の個性でもあります。
一度このルーを味わえば、あなたもきっとその奥深さの虜になるはず。
ぜひ、淡路島の豊かな風土が育んだこだわりの味を、ご自宅で体験してみてください。
それではまた。
ありがとう!
