好き勝手なことを書いていますが、悪意はありません。

【ご当地カレー】『淡路の味 びわカレー 中辛』戦

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回食べましたカレーはこちらでございます。

びわカレー中辛
びわカレー

淡路の味 びわカレー 中辛

淡路ハイウェイオアシスを訪れた際、ボクは売店の棚に並ぶ、あるユニークな商品に目を奪われました。

その名も『淡路の味 びわカレー 中辛』

「びわの果肉が入ったカレー」

正直、初めて見る組み合わせです。

そもそも、淡路島の特産品といえば玉ねぎや牛肉が有名ですよね。

びわ、と聞いてボクが真っ先に思い浮かべるのは琵琶湖のある滋賀県でした。

すでに王道の玉ねぎカレーやビーフカレーが市場に存在する中で、あえて「びわ」で勝負するとは…これは相当な変化球ではないでしょうか。

思えば、びわなんて何年も口にしていません。あの独特の優しい甘みとほのかな酸味、そして柔らかな食感。

記憶の彼方にあるぼんやりとした味を、このカレーが思い出させてくれるかもしれない。

そんな淡い期待を胸に、ボクはこのミステリアスなカレーと向き合ってみることにしました。

謎多き「淡路の味 びわカレー」の基本情報

まずは、この少し変わったご当地カレーのプロフィールをご紹介します。

商品の基本情報

  • 商品名: 淡路の味 びわカレー 中辛
  • 内容量: 200g
  • 価格: 540円(税込) ※購入場所・時期により変動します
  • 販売者: 株式会社善太(兵庫県南あわじ市)
  • 特徴: 淡路島産のびわと玉ねぎをコトコト煮込んだ、フルーティーなビーフカレー。

原材料を見てみると、牛肉、ソテーオニオン、そして「びわピューレ」の文字が。

なるほど、果肉がそのまま入っているのではなく、ピューレ状にしてルーに溶け込ませているようです。

この時点で、ボクの「果肉ゴロゴロ」という想像は少し違っていたことに気づきました。

びわはどこへ?正直すぎる実食レビュー

いよいよ実食です。

「びわの味を思い出す」という目的は果たせるのか、期待と少しの不安が入り混じります。

びわはどこへ?開封しても見つからない謎の果肉

しかし、ここで最大のミステリーに直面します。 一体どこに、びわがいるんだ…?

お皿に広がるカレーの海をスプーンでくまなく探索してみるも、びわらしき果肉の姿はどこにも見当たりません。

原材料にあった通り、ピューレとして完全にルーと一体化しているようです。視覚的にびわの存在を確認できないとなると、「これは本当にびわカレーなのか?」と疑念が湧いてくるのも無理はありません。

これでは、ただの「ちょっと珍しい名前のレトルトカレー」ではないか。

そんな少しがっかりした気持ちになったのが正直なところです。

「レトルトっぽくない」不思議な食べやすさの正体

ところが、このカレーは「普通のレトルト」という言葉で片付けられない、不思議な魅力を持っていました。

多くのレトルトカレーに共通する、あの独特の風味や保存料っぽさ。

いわゆる「レトルト感」が、このびわカレーには驚くほど感じられないのです。

だからといって、高級レストランのような劇的な美味しさというわけでもない。

しかし、スルスルと食べ進められる、不思議な食べやすさがあります。

ここでボクは一つの仮説にたどり着きました。

もしかすると、この「レトルト感」を消し去っている張本人こそが、姿を隠した「びわ」なのではないか、と。

果物に含まれる酵素が素材を柔らかくしたり、全体の味の角を取ってマイルドにしたりする役割を担っているのかもしれません。

主役としてステージに立つのではなく、裏方として全体のハーモニーを支える。

そう考えると、びわの存在意義を少し理解できた気がしました。

「フルーティーカレー」の概念が覆された瞬間

ボクはこれまで、リンゴやマンゴーなどを使った「フルーティー」と謳われるカレーをいくつか食べてきました。

そこには果物の爽やかな甘みと香りが、カレーのスパイシーさと絶妙に調和するという、心地よい美味しさがありました。

しかし、このびわカレーは全く違いました。

ボクがこれまで築き上げてきた「フルーティーカレー」の概念を根底から覆す一皿だったのです。

期待していたびわ特有の優しい甘みやジューシーさは、ほとんど感じられません。

もし、びわの存在感がガツンと前に出ていれば、唯一無二の個性的なカレーとして、もっと記憶に残る味になっていたはずです。

コンセプトが面白いだけに、びわの個性が隠れてしまっているのは、非常にもったいないと感じました。

おすすめポイント:この変化球は誰に刺さるのか?

少し辛口な評価になりましたが、もちろんこのカレーならではの魅力もあります。

こんな人におすすめ

  • レトルトカレーの独特な風味が苦手な方: 前述の通り「レトルト感」が少ないので、レトルトカレーを敬遠しがちな方にこそ試してほしい一品です。
  • 珍しいご当地カレーのコレクター: 「びわ」を使ったカレーは非常に珍しく、コレクションに加える価値は十分にあります。
  • 淡路島旅行の思い出に浸りたい方: 旅先で出会った味を、家に帰ってからゆっくり楽しむ。そんな旅の余韻に浸る時間も素敵です。

おすすめのシーン

  • 淡路島観光のお土産として: 定番の玉ねぎスープも良いですが、少し変わったお土産として渡せば、話のタネになること間違いなしです。
  • ご当地カレー食べ比べ会の一品に: 全国のレトルトカレーを持ち寄るパーティーに「びわカレー」があれば、主役級の注目を集めるでしょう。

淡路島カレーとフルーツカレーの世界

このびわカレーをきっかけに、他の選択肢にも目を向けてみましょう。

他の選択肢①:王道を攻めるなら「淡路島たまねぎと淡路牛のカレー 辛口」

やはり淡路島といえば「玉ねぎ」と「淡路牛」。

甘みが強く肉厚な淡路島産玉ねぎをふんだんに使ったカレーは、まさに王道の美味しさです。

変化球のびわカレーと、王道のたまねぎカレー。食べ比べてみるのも一興です。

他の選択肢②:他のフルーツ系カレーは?

同じフルーツメインのカレーでは、色から大インパクトの『津軽の桃カレー』というのがありました。

果実の甘味をどう扱っているのかという部分を比べてみるのも面白いと思います。

まとめ:びわの味は思い出せなかった、けれど

最後に、『淡路の味 びわカレー 中辛』を食べてみて感じたことをまとめます。

期待と現実のギャップ、そして新たな発見

「びわの果肉」を期待していたボクにとって、その姿が見えなかったのは正直残念でした。

しかし、そのおかげで「レトルト感を消す」という、びわの隠れた功績に気づけたのも事実です。

劇的な美味しさはないけれど、毎日でも食べられそうな優しい味わいは、このカレーの確かな長所と言えるでしょう。

この一杯は、ボクに「フルーティーカレーとは何か」を深く考えさせるきっかけをくれました。

果物をただ入れれば良いわけではなく、その個性をどう活かすかで全く違う一皿になる。

そんな料理の奥深さを改めて学びました。

淡路島を訪れた際には探してみて

もしあなたが淡路島を訪れる機会があれば、ハイウェイオアシスやサービスエリアでこのカレーを探してみてください。

ボクのレビューを読んで「逆に気になってきた」と思っていただけたなら、ぜひ手に取ってほしいと思います。

結局、このカレーを食べても、ボクはびわの味を思い出すことはできませんでした。

でも、王道の玉ねぎカレーやビーフカレーとは違う、少し不思議で面白い食体験ができたことは間違いありません。

旅の面白さは、時にこうした”変化球”との出会いにあるのかもしれませんね。

それではまた。

ありがとう!

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