元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたしますレトルトカレーはこちらでございます。



淡路島たまねぎと淡路牛のカレー 辛口
旅先や物産展で出会う「ご当地レトルトカレー」
その土地が誇る最高の食材が使われていると聞けば、カレー好きとしては試さずにはいられません。
今回ボクが手にしたのは、まさにその王道を行く一品。 その名も『淡路島たまねぎと淡路牛のカレー 辛口』です。
「淡路島」と聞いて、ボクたちの世代が思い浮かべるのは、なんと言ってもあの甘くて美味しい玉ねぎ。
そして、美食家たちを唸らせる希少な淡路牛。
この二大ブランドがタッグを組んだカレーが、美味しくないわけがない!
しかもボク好みの「辛口」とあれば、期待値は最高潮に達します。
しかし、このカレーとの出会いは、そんな単純なものではありませんでした。
期待、そして3度のガッカリ…それなのに、なぜかスプーンが止まらない。
そんな不思議な体験のすべてを、今回は包み隠さずお話しします。
JAあわじ島が作るカレーとは?素材へのこだわりをチェック
まずは、このカレーの輝かしいプロフィールからご紹介しましょう。
- 商品名: 淡路島たまねぎと淡路牛のカレー 辛口
- 販売者: あわじ島農業協同組合(JAあわじ島)
- 製造所: 淡路農産食品株式会社
- 内容量: 180g
- 原材料名: 玉葱(淡路産)、牛肉(淡路産)、ホールトマト、食用油脂(大豆油、バター)、ビーフエキス、ヨーグルト、でんぷん、香辛料、にんにく、しょうが、マンゴチャツネ、食塩/調味料(アミノ酸等)、(一部に乳成分・大豆を含む)
特筆すべきは、販売者が「JAあわじ島」であること。
つまり、生産者である農協が自ら企画した、いわば産地直送の公式カレーです。
素材の品質に対する自信と誇りが感じられますね。
主役の「淡路島たまねぎ」は、一般的な玉ねぎに比べて辛み成分が少なく、糖度が高いことで有名。
そして「淡路牛」は、神戸ビーフや松阪牛の素牛(もとうし)にもなる但馬牛の系統で、生産頭数が少なく非常に希少価値の高いブランド牛です。
原材料を見ると、主役の二人に加えて「ホールトマト」や「ヨーグルト」が名を連ねています。このあたりが、味の秘密を解く鍵になりそうです。
いざ実食!期待と裏切りの三重奏、そして謎の結末
最高の素材、公式のお墨付き。
期待に胸を膨らませて、いざ実食です。
見た目と香り:王道のビーフカレー、しかし…
お皿に広がるカレーは、オーソドックスな茶色。香りは、ビーフエキスが溶け込んだ、まさしく「ビーフカレー」然とした食欲をそそるものです。
ルーの状態は、少しサラサラとしたスープに近いテクスチャー。
じっくり煮込まれていることが伺えます。
ここまでは、期待通りです。
味わい:3つの「ガッカリ」と、それでも残る「旨味」
しかし、スプーンを口に運んだ瞬間から、ボクの期待は少しずつ裏切られていくことになります。
【ガッカリ①】「辛口」とは…?驚くほどマイルドな辛さ
まず驚いたのが、その辛さ。
「辛口」の表記からは想像もできないほど、刺激が穏やかなのです。
後からじわじわ来るタイプの辛さかと思いきや、最後まで低空飛行のまま。
正直、これには拍子抜けしました。
カレー好きとして言わせてもらうと、レトルトカレーの「辛さ表記」には統一基準がなく、メーカーのさじ加減一つ。これを信じて買った人がガッカリしてしまうのは、本当にもったいない話です。
【ガッカリ②】主役のはずの淡路牛はどこへ?
次に具材です。
大きな牛肉の塊が一つと、小さなものが一つ。
希少な淡路牛を使っているのですから、もう少し存在感を示してほしかった、というのが本音。
しかも、少しパサつきが感じられる煮込み系特有の食感でした。
ブランド牛を冠するなら、その名に恥じない満足感が欲しかったところです。
【ガッカリ③】玉ねぎの甘み vs トマトの酸味
そして、もう一人の主役、淡路島たまねぎ。
そのとろけるような甘さを期待していたのですが、ルー全体を支配していたのは、ホールトマトの力強く爽やかな酸味でした。
玉ねぎの甘みは、その酸味の奥にかすかに感じられる程度。
トマトカレーとしては美味しいのですが、「淡路島たまねぎ」を全面に押し出すには、少し役不足だったかもしれません。
なぜか美味しい…この不思議な後味の正体は?
辛くない、肉が少ない、玉ねぎが感じられない…。
普通なら、ここで「残念なカレー」の烙印を押すところです。
しかし、不思議なことに、このカレー、普通に美味しいのです。
スプーンが止まらない。むしろ、食べ進めるほどに味わい深く感じられる。
この謎を解く鍵は、ガッカリポイントの裏に隠されていました。
個々の主張は弱くとも、淡路牛と淡路島たまねぎがルー全体に溶け込み、旨味の「土台」を底上げしているのです。
そして、トマトの酸味とヨーグルトのコクが全体を一つにまとめ上げ、「素材の旨味が溶け込んだ、爽やかなトマトビーフカレー」として、非常に高いレベルで完成していました。
このカレー、どんな人におすすめ?
この不思議なカレー体験を踏まえて、ボクは以下のような方にこそ、このカレーをおすすめしたいと思います。
- 唐辛子の直線的な辛さが苦手で、スパイスの風味を楽しみたい方
- こってりしたカレーより、トマトベースのさっぱりしたカレーが好きな方
- 「淡路島ブランド」というストーリーに魅力を感じる方
- 「看板のイメージと違うけど美味しい」という意外な出会いを楽しめる方
逆に、「とにかく辛いカレーが食べたい!」「ブランド牛の塊肉を堪能したい!」という方は、少し期待と違う結果になるかもしれません。
他の選択肢は?
さてこれまでボクが味わってきました淡路島シリーズでは
王道中の王道の玉ねぎを主役にして、淡路牛をお供に従えたレトルトカレーです。
実は淡路島の玉ねぎと牛を使ったカレーは他にもあって、正直なところその素晴らしい素材を活かしきったレトルトカレーというものに出会っておりません。
そこで淡路島シリーズの変化球といえば『びわカレー』です。
しかしながら、このカレーもまたその素晴らしい素材を活かしきれていないのでした。
期待を裏切り、想像を超える。これもまた旅の醍醐味
今回いただいた『淡路島たまねぎと淡路牛のカレー 辛口』。
それは、「辛口」でも「牛ゴロゴロ」でも「玉ねぎの甘みたっぷり」でもない、ボクの想像とは全く違う一皿でした。
しかし、その裏切りは決してネガティブなものではなく、「こんな美味しいカレーがあったのか」という新しい発見に満ちた、嬉しい裏切りでした。
看板に掲げられたスター選手の個人技に期待していたら、チーム全員で奏でる美しいハーモニーに感動させられた。
そんな感覚です。
もしあなたがこのカレーを手に取るなら、一つだけアドバイスがあります。 パッケージの言葉から生まれる先入観を、一度リセットしてみてください。
そうすればきっと、あなたもこの不思議で美味しいカレーの虜になるはずです。
このレトルトカレーはこちらで購入していただけます。
それではまた。
ありがとう!
