元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回ご紹介いたしますレトルトカレーはこちらでございます。


青森発黒にんにくカレー
旅に出ると、その土地ならではの「ご当地レトルトカレー」を探すのがボクの密かな楽しみです。
先日訪れた青森で、まさしく運命的な出会いを果たしました。
その名も『青森発黒にんにくカレー』
「にんにく生産量日本一、青森」 「黒にんにく」
このパワーワードが並んだパッケージを見て、ボクの心は一瞬で鷲掴みにされました。
これは間違いなく、旅の疲れを吹き飛ばすような、ガツンとスタミナ満点系のカレーに違いない!そんな確信にも似た期待を胸に、お土産として大事に持ち帰ってきました。
今回は、この青森が誇る黒にんにくを使ったカレーが、ボクの期待に応えてくれたのか、それとも裏切ったのか…そのすべてを正直にお伝えします。
『青森発黒にんにくカレー』とは?そのこだわりを深掘り
まずは、このカレーが一体どんな商品なのか、基本情報から見ていきましょう。
このカレーの主役は、なんといっても「青森県産にんにく」
パッケージによると、数ある青森産にんにくの中でも特に有名な「福地ホワイト六片種」を使用しているとのこと。
厳しい冬の寒さを乗り越えることで糖度が高く、一粒一粒が大きく締まっているのが特徴です。
さらに、その高品質なにんにくをじっくり熟成させた「黒にんにく」をペーストにして使っています。
黒にんにくは、生のにんにく特有の刺激的な香りが和らぎ、まるでドライフルーツのように甘酸っぱくフルーティーな風味に変化するのが特徴。
この黒にんにくが、カレーの味にどう影響しているのかが最大のポイントですね。
- 販売者: (有)中弘クラフト
- 製造者:上原食品工業株式会社
- 内容量::200g
- 原材料名: 野菜(玉ねぎ(中国産)、じゃがいも、人参)、牛肉、小麦粉、リンゴピューレ、調製ラード、黒にんにくペースト、砂糖、カレー粉、植物油脂、脱脂粉乳、肉エキス、食塩、ジンジャーペース、トマトペースト、リンゴ酢、チャツネ、醤油、香辛料/調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル)、酸味料、(一部に乳成分・小麦・牛肉・豚肉・りんご・ゼラチン・大豆を含む)
いざ実食!期待と現実のギャップを味わう
旅の思い出に浸りながら、いよいよ実食です。
果たして、青森の黒にんにくはどんな咆哮をあげるのでしょうか。
見た目と香り:意外なほど穏やかな第一印象
お皿に広がるルーは、黒にんにくを連想させる、深みのある濃い茶色。
粘度はもったりし過ぎず、かといってシャバシャバでもない、オーソドックスな日本のカレーといった感じです。
そして、香り。
「さあ、にんにくの香りで殴ってくれ!」と身構えていたボクは、ここで最初の肩透かしを食らいます。
意外なことに、にんにくの香りはほとんど感じられません。
鼻を近づけると、じっくり煮込まれた野菜とスパイスが混ざり合った、ごく普通の美味しい欧風カレーの香りがするだけです。
この時点で、「おや?」という小さな疑問符が頭に浮かびました。
味わい:主役は甘みとコク。にんにくはどこに?
一口食べて、その疑問符はさらに大きくなります。
まず口の中に広がったのは、ガツンとした刺激ではなく、フルーツチャツネやリンゴピューレを思わせる、まろやかで優しい甘みでした。これが黒にんにく由来の甘さなのでしょう。
その後に、デミグラスソースのようなわずかな苦味と、トマトの爽やかな酸味が追いかけてきます。
辛さはほとんどなく、小さなお子さんでも食べられそうなほどマイルドです。
「あれ、にんにくは?」
そう思いながら食べ進めていると、後味にほんのりと、しかし確かににんにくの風味がふわりと香ります。
主張するのではなく、あくまでも「ここにいますよ」とそっと教えてくれるような、非常に奥ゆかしい存在感。
この香りが少しずつ蓄積されていく感覚はありますが、最後まで主役の座に躍り出ることはありませんでした。
具材は、原材料によると牛肉、じゃがいも、人参が入っているはず。
しかし、どれも小さく煮込まれており、特にじゃがいもはルーの色と相まって、これがにんにくなのかじゃがいもなのか判別が難しいほどでした。
牛肉も繊維を感じる程度で、具材のゴロゴロ感を楽しむタイプのカレーではなさそうです。
このカレー、どんな人におすすめ?
正直に言うと、ボクのように「強烈なスタミナ系にんにくカレー」を期待して食べると、間違いなく物足りなさを感じるでしょう。
しかし、視点を変えれば、このカレーの良さが見えてきます。
以下のような方には、むしろおすすめできる一品です。
- にんにくの風味は好きだけど、強い匂いや刺激が苦手な方
- 辛いものが苦手な方やお子さんと一緒にカレーを楽しみたい方
- ご当地の素材を活かした、優しい味わいのカレーを試してみたい方
- インパクトよりも、毎日でも食べられるような飽きのこない味を求める方
翌日の匂いを気にせず、にんにくの持つ「甘み」や「コク」といった側面を穏やかに楽しみたい。
そんなシーンにはぴったりのカレーだと言えます。
にんにく系・青森関連
これまでに食べたものでにんにくを前面に押し出したものを食べております。
こちらも青森で購入したカレーです。
このカレーもまた香り的にはにんにくが全面に出ていませんでした。
さらに青森関連では
こういうものもありました。
いろんなものがカレーになりうるのが、ご当地カレーの楽しさです。
期待とは違ったが、これもまた青森の魅力
今回いただいた『青森発黒にんにくカレー』
結論から言うと、ボクが最初に期待した「荒々しいスタミナ系」のカレーではありませんでした。
主役であるはずの黒にんにくは、驚くほど控えめで上品。
正直、物足りなさを感じたのは事実です。
しかし、これが一つの「青森の答え」なのかもしれない、とも思いました。
雪深く厳しい冬を越すことで糖度を増す「福地ホワイト六片種」。
そのにんにくの持つ力強さではなく、「甘み」や「滋味深さ」という側面に光を当てたのが、このカレーなのでしょう。
ガツンとした刺激を求める旅ではなく、青森の雄大な自然が育んだ素材の優しさに触れる、穏やかな旅。
そんなコンセプトのカレーだったのかもしれません。
特徴が薄いと感じるか、奥深い優しさと捉えるか。
評価が分かれる一皿であることは間違いありませんが、この穏やかな味わいは、不思議と記憶に残ります。
ご当地カレーの奥深さに、また一つ触れることができた一杯でした。
それではまた。
ありがとう!
